銀行のための戦略的ワークフォース計画
計画から実行へ:ワークフォース計画遂行のためのよりスマートなアプローチをご紹介します。
私たちは、本当にツールを使いこなし、チームにとって画期的なものを開発し、会社の収益にも大きな影響を与えることができます。— アシュリー・ヘイズ (Ashley Hayes) 氏、販売/在庫計画ディレクター、ローリングス社
計画変更からサプライチェーン全体への影響までの遅延をなくし、アジリティを支える
予測精度の改善により、過剰在庫を減少させ、収益の向上を実現
機能性の向上やニーズの変化に対応するためにプラットフォームを調整できる柔軟性
野球は変化し、スピードが求められています (新ルールの「ピッチ ロック」が良い例です)。1887 年に設立したローリングス社も、この時代の流れに合わせて変化しています。同社は近年、バットメーカーのイーストンや、その他のブランドを買収しました。その結果、SKU 数を数万に倍増させ、売上を 40% 以上増加させています。ローリングス社はまた、オムニチャネル ビジネスを展開しています。それは、従来の店舗チャネルに加えて、製品のカスタマイズの提供や DTC (Direct-to-Consumer、消費者への直接販売)、野球やソフトボールのトレーニング センターで 135 以上の小売のプロ用店舗を展開するものです。
ローリングス社の販売/在庫計画担当ディレクター、アシュリー・ヘイズ氏はこう語ります。「今、私たちの最大の目標は、買収したブランドやカテゴリーを総合的な企業として統合し、企業戦略に則り連携することです。さらに、彼女は「そしてインフルエンサーという新しい存在がいます」と笑みを浮かべながら付け加えました。
多くの消費財メーカーと同様に、今日、ソーシャル メディアの有名人が製品を紹介することで製品需要が 10 倍以上に跳ね上がることがあるなど、サプライチェーン計画が大きく狂う可能性に対応しなければなりません。「私たちは、新しい世界をナビゲートしており、お客様と関わることで、この先の需要を理解しています」とヘイズ氏は説明します。
ローリングス社の 20 年物のサプライチェーン テクノロジーとプロセスでは、現代の速いペースの中でゲームに参戦できなかったと、同氏は振り返ります。「報告書をまとめるのに何日もかかり、変更のたびに、ミスが発生しやすい一晩がかりの作業が必要でした。このため、データを分析する時間がほとんどなく、トレンドの変化に対応するのが遅れていたのです」
ヘイズ氏とそのチームは、統合された需要と供給計画によって、より迅速に動き、成長できる立場になると考えました。そこで、ソリューションとして Anaplan を選択し、そのパートナーである Allitix に支援を依頼し、一貫したプロセスが欠けていた需要計画にまず焦点を当てました。
ローリングス社は、需要計画のための標準業務手順とプロセス フローを設計し、Anaplan に実装することで、データがステップごとにスムーズに流れるようにしました。「需要計画のユースケースは、予算内で予定通りに導入されました。これはかなり重要なことです。また、Allitix 社の大きな貢献もあり、予想していたよりもずっと早く完了しました」と同氏は述べます。
「ローリングス社は、活用したい機能とプロセスについて鋭いビジョンを持っていました」とAllitix 社のプラクティス ディレクター、ローラ・シェイミ・ロスコ (Rola Shamieh Losc) 氏は言います。「すでに存在したパズルに対して、私たちは関連性と拡張性を確保するためにピースを定義する手助けをしました。自動化によって短期間で勝利を掴み、連携されたプロセスへの投資によって長期的な成功が約束されます」
導入を通して、ローリングス社のチームは、完成品を管理し、拡大させるための Anaplan のスキルを身につけました。まったく新しいプロセスを構築していたため「もし間違っていたらどうしようか、と考えることもありました」とヘイズ氏は当時を振り返ります。「だからこそ、Anaplan の柔軟性と自分たちでプラットフォームを変更できることは、私にとって大きな決め手となりました」
コアとなる需要計画基盤をベースに、チームは需要計画機能を追加すると同時に、供給計画も含めたソリューションの拡張を行いました。将来的には、統計的モデリングや SKU の合理化なども強化される予定です。
「Anaplanのもたらす長期的な影響は、予測精度の向上であり、それは過剰在庫の減少につながります。Anaplan のおかげで、需要チームとして、担当する収益を確実に管理できるようになりました」とヘイズ氏はコメントしています。
以前は夜間にデータを更新していたサプライチェーンの更新や変更も、Anaplanではリアルタイムで行うことができます。「即座に振り返りとロール アップが確認できるので、当社にとっては大きな収穫です」。さらに、同氏は続けます。「計画を全面的に更新することなく、微調整や調整ができます。チームは、スプレッドシートを掘り起こす代わりに、データ分析、戦略的な選択、可能な限り正確な予測をすることに時間を使うことができます」
これにより、ヘイズ氏とそのチームは、目まぐるしく変化するトレンドやインフルエンサーからの需要急増に対応することができます。「これに関してはまだ学習中ではありますが、Anaplanは大きな助けになるでしょう」。中でも需要の急増に合わせた製造の最適化に対して期待を寄せます。「顧客が求める製品ミックスを把握しているので、該当のセルに入り『このバットの生産量を500%増やす』と指示ができます。Anaplan は適切な配合の長さと重量を即座に生成してくれるので、サプライチェーンにおいて最善の手を打つことができます」
野球とソフトボールは伝統に深く根ざしています。DTC や小売事業部門が成長する一方で、Anaplan はローリングス社の伝統的なチャネルをサポートするのにも役立っています。「家族経営のスポーツ用品店は、150 年近く当社のビジネスを支えてきました。消費者がカスタマイズされた製品を求め、より速く提供されることを望んでいるとしても、今まで支えてきてくれたそのようなスポーツ用品店にも満足してもらいたいと考えています。正確な需要予測を活かして、オムニチャネル ビジネスを成長させていく中でも、適切な場所に適切なタイミングで在庫を確保することができます」とヘイズ氏は語ります。
同氏は、ローリングス社の計画ソリューションをコントロールできるようになったことに最も満足していると言います。「それが私にとって最大の驚きでした。あるとき、同僚からダッシュボードの使いにくさを指摘されました。それを受けて30分ほど私が修正するだけで、データの表示方法を変更できたのです。私たちは、実際にこのツールを活用し、チームにとって画期的なものを開発しています。そして、それが会社の収益に大きく反映されるのです」
アシュリー・ヘイズ (Ashley Hayes) 氏、販売/在庫計画ディレクター、ローリングス社: ローリングスは世界有数の野球用品メーカーです。あらゆるレベル、年代のプレイヤーにお使いいただけます。
会社で行うすべての始まりはプランニングであり、大変重要ですAnaplan 導入以前は、すべてのデータを集めるのに、数週間まではいかなくとも、数日はかかっていました。現在では、一晩で入手できます。これは業務を行う上でかなり大きな影響をもたらします。チームはデータの分析に時間を費やし、戦略的な選択をすることが可能です。それによって予測をできるだけ正確に立てることができます。スプレッドシートを掘り起こす苦労はいりません。
Anaplan の気に入っている点は、必要に応じて、ツール上で直ぐに変更を反映できることです。当社のビジネスは常に変わり続けています。簡単な会話の後、チームとして共に新しいダッシュボードや、新しいモジュールを作成できます。これは、画期的な変化です。
Anaplan のもたらす将来の中でも最も楽しみなのは、非常に複雑なことを、ずっと簡単に、素早くできるようになることです。私たちは、本当にツールを使いこなし、チームにとって画期的なものを開発し、会社の収益にも大きな影響を与えることができます。
Ashley Hayes です。ローリングスの需要計画のディレクターを務めています。Anaplan でプランニングをしています。