財務とサプライチェーンの連携を実現した Helly Hansen 社

財務およびサプライチェーン計画の連携が、アウトドア アパレル会社の迅速かつ正確な分析と意思決定に貢献

Helly Hansen 社は、着る人の命を守るプロ仕様のアパレル製品を開発しています。同社の管理部門で使用していた財務プロセスと運用プロセスは、パフォーマンスに優れているものの連携が取れておらず、適切に機能しないことが度々ありました。Helly Hansen 社は、プロセスを刷新して Anaplan プラットフォームに移行することで、ルーチンのデータ収集を自動化し、予算編成/予測サイクルを短縮して、チーム間の連携を強化しました。その結果、コネクテッド プランニングを可能にする、統合されたビジネス プランニング環境を手に入れることができました。

データをダウンロードして予算を計算し、アップロードするまでの時間が半分に短縮されました。
Eli Molteberg Ensrud 氏, 計画/財務/運用担当バイス プレジデント

50%

予算データのダウンロードから、計算、アップロードまでの時間が短縮

自動化

記録を自動的にまとめて季節限定の計画を立案

 

 


Helly Hansen 社は、ワールドクラスの船員やスキーヤー、登山家、そして労働者のために、140 年以上にわたりアウトドア用品を製造してきました。同社の財務およびサプライチェーン部門では、同様にワールドクラスの運用プロセスを必要としていましたが、それぞれのチームが分断されているため実現できずにいました。「当社のプロセスはまったく連携していませんでした」と計画/財務/運用担当バイス プレジデントの Eli Molteberg Ensrud 氏は述べています。そのため、年間予算の編成には 3 ~ 4 ヶ月もかかり、予測プロセスは特定の間隔でしか実施できませんでした。仕入れチームは適切なタイミングでフォーキャストを得られないために過剰な仕入れを行い (その結果、余剰在庫やキャッシュフロー管理の問題が発生)、明らかにリスクとなっていました。

このような問題に対処するため、同社は統合ビジネス プランニング (IBP) プロジェクトを立ち上げ、ベスト プラクティスに対する知見や社内の各チームの知見に基づいて、ニーズを満たすテクノロジーを検討しました。重要な条件は、既存のビジネス インテリジェンス (BI) システムのレポートやデータ ソース、マスター データの構造と統合できることでした。

Anaplan プラットフォームのことを知った Ensrud 氏は、Anaplan のゴールド パートナーである Vuealta 社に相談しました。Helly Hansen 社のチームは、Vuealta 社の Carl-Fredrik Surtevall 氏の協力のもと、財務、営業、製品、小売、調達業務のためのモデルとインターフェースを作成し、コネクテッド プランニングの世界に足を踏み入れることになりました。Ensrud 氏は次のように述べています。「Carl-Fredrik 氏と Vuealta 社なしでは、このプロジェクトは実現しなかったでしょう。当社のビジネスを理解し、ソリューションの使いやすさを重視してくれました」

Anaplan プラットフォームは、導入後数ヶ月間で目に見える成果を上げました。

  • 予算データのダウンロード、計算、アップロードに要する時間が半減
  • ドキュメントを組み合わせて季節変動のフォーキャストを動的に再調整 (Anaplan 導入前は、毎回手動で一から実施)

Helly Hansen 社では、この新しいプラットフォームを導入したことで財務目標の設定、需要フォーキャスト、在庫計画、その他の重要なプロセスの連携が可能になり、合意に基づいて明確に目標を定義できるようになりました。同社の計画フレームワークは 3 年の期間を軸として構築されており、さまざまな部署が 3 ヶ年計画を独自に作成できるようになっています。

同じプラットフォームでボトムアップとトップダウンの計画が作成されるため、計画担当者は協力して差異や季節性の変動を特定し、パラメーターを動的に調整できます。「ビジネスの現状を把握するだけでなく、前進させることができます」と Ensrud 氏は述べています。Anaplan プラットフォームでは、データの収集および既存システムとの統合が自動的に行われるため、財務チームはデータ収集にかける時間を短縮し、より多くの時間をデータ分析に費やすことができます。「計画業務を始めるときには、必要な情報がすでに揃っています」と Ensrud 氏は述べています。

Helly Hansen 社のチームは、Anaplan で幸先の良いスタートを切ったものの、この先まだ長い航海が待っています。Ensrud 氏によれば、今後、全体の戦略的な方向性と成長イニシアチブに基づいて、製品別/カテゴリ別に意欲的な目標を立てることも予定しているそうです。同氏は次のようにまとめています。「当社のチームは、Anaplan を積極的に活用しています。そして十分な成果を上げています」