AB InBev 社、全社的にコネクテッド プランニングを活用

世界的な醸造会社が財務、サプライチェーン、営業およびマーケティング、人事でプランニングを活用し、時間の節約、アジリティとコラボレーションの向上、行動の促進を実現


財務計画からは数字の情報があります。それだけではなく、計画と数字を実現するために次に取るべき行動も明確なのです。
— カルロス・ノブレ (Carlos Nobre) 氏、財務計画および分析担当グローバル VP、AB InBev 社

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全社で共有される単一のプランニング プラットフォームが、一貫したプランニングとより良い情報の流れを支援


AB InBev 社は、2016 年に一つの財務ユース ケースを皮切りにして、世界中に 500 以上ある同社のブランド全体で、財務、サプライチェーン、営業およびマーケティング、ワークフォース計画を統合するコネクテッド プランニング環境を構築してきました。そのメリットとして、時間の大幅な節約、アジリティとコラボレーションの強化、Anaplanのデータに基づいて行動を促進する能力などがあります。そしてその可能性は、さらに広がる予定です。
 

世界最大の醸造会社であるAB InBev 社は、バドワイザー、コロナ、ステラ アルトワなど、多くの人気ビール ブランドを抱えています。 AB InBev 社の財務計画および分析担当グローバルVPのカルロス・ノブレ氏は、こう語ります。「当社は多くのブランドを統合し、お客様にとって多くの価値を生み出してきました。会社の成長によって複雑さが増し、それを計画サイクルで管理する必要が出てきました」

500 以上のブランドがAB InBev 社の傘下で運営されていることに起因する複雑さを抱えていますが、課題はそれだけではありません。特にインフレなど、外的要因があります。そして、その対応として財務のアジリティが重要になってきます。しかし、従来の FP&A ツールではそのアジリティを得ることは難しいものでした。FP&A 担当ディレクターのダリヤ・ボルディレヴァ (Darya Boldyrev) 氏は、「プランニングを行う期間は、まるで悪夢を見ているような大変さでした」と振り返ります。「表計算シートの調整と統合、ミスの修正に数え切れないほどの時間を費やしました。」これに対しては、ノブレ氏も同意見で、膨大なデータ量とレガシーなツールが課題に拍車をかけたと付け加えます。

プランニングの課題は、財務面だけにとどまりません。「当社では、収益、コスト、そして最終的には純利益を予測することが非常に重要です」とボルディレヴァ氏は語ります。「そのためには、お客様に高いサービス レベルを提供するために、時間通りに製品を供給できるようにするサプライチェーン計画が必要です」
 

戦略を行動につなげる

AB InBev 社は 2016 年に一つの財務ユース ケースにおいて Anaplanソリューションを使い始めました。それ以来、その展開は常に拡大しており、同社には現在、財務、サプライチェーン、営業およびマーケティング、人事計画に関連する約 20 件の Anaplan  ユース ケースがあります。

ノブレ氏は、次のように説明します。「当社は、さまざまな期間にわたって計画を立て、それぞれの領域に関連した一定レベルの財務計画を立てています。Anaplan を使えば、長期計画サイクルでは非常に高いレベルで、短期計画では粒度の細かいレベルで計画を立てることがきます」   

AB InBev 社において Anaplan プラットフォームが成長するにつれ、企業運営の中心的存在となりました。「会社をどのような方向に進めていくのかを理解するために、プランニングは不可欠です」とノブレ氏は言います。「戦略が行動計画に反映され、そして行動計画が期待する財務結果をもたらすことになるのです」  
 

新たなビジネス機会の開拓

Anaplan ソリューションから得ているメリットは、AB InBev 社のビジネスと同様に多様です。その中には次のようなものがあります。

  • スピード:「Anaplan を導入する前は、経営陣のために社内のすべての数字を統合するのに 2 週間かかっていました」。すべてのデータを単一のシステムで管理することで、その時間は 90% 短縮され、混乱や待ち時間もなくなりました。「Anaplanを使えば、経営陣が必要とする可視性のあるレポートを統合し、作成するのにかかる時間は、2時間です」(ボルディレヴァ氏)
  • 一貫性: 共有プラットフォームを持つことで、すべての事業部門と企業レベルでの一貫したプランニングが可能になります。「情報の流れが改善され、一貫性があり管理しやすくなりました。その結果、より良いプランニングができます」(ノブレ氏)
  • コラボレーション: AB InBev 社では多くのチームが同時に Anaplan を使用しており、例えば営業チームが財務やサプライチェーンチームと連携するなど、異なる部門を結びつけるシナリオがあります。「一体となり、協力し合うことで、非常にシームレスな方法で会社の全体像を把握することができます。Anaplanを導入する前は、このようなデータのやり取りは不可能でした」(ノブレ氏)
  • シナリオ計画: Anaplanを採用する前は、計画を反復する際に、ゼロから新しい計画を作成するのと同じくらいの時間がかかることがありました。「Anaplanを使えば、ある変数や別の変数を変更し、ボタンを押すだけで別の計画の結果を得ることができます。これが最も大きな違いです。今では多くのシナリオがあり、会社の価値を高めるためにどのような行動を取るべきかを理解しています」(ノブレ氏)
  • 実現可能性: AB InBev 社のチームは、Anaplan を使って計画を行動に移しています。「財務計画からは数字の情報があります。それだけではなく、計画と数字を実現するために次に取るべき行動も明確なのです。より多くの収益や利益を生み出すために、私たちが取り組むべきことがわかります」(ノブレ氏)

「Anaplanを使うことで、私たちはビジネスのすべての部分がつながっていることを理解できます」とボルディレバ氏はソリューションのメリットをまとめました。

AB InBev 社のプランニング エコシステムはすでに洗練され、有益なものになっていますが、ノブレ氏は、この取り組みはまだ始まったばかりだと言います。「Anaplanを利用することで、計り知れないほどのチャンスがあると思います。当社は多くのことを達成し、プロセスを改善しましたが、まだまだこれからです」


カルロス・ノブレ (Carlos Nobre) 氏、財務計画および分析担当グローバル VP、AB InBev 社: AB InBev は世界最大の醸造会社で質の高いビールを製造しています。当社の規模は大きく、組織は非常に複雑です。異なるレガシー システムが使われていますが、Anaplan は、全てを同じプラットフォームに統一する支援をしてくれました。

 

さらに、単なる統合だけではなく組織内で、それぞれより最適な方法で、より良い計画を立てられるようになりました。Anaplan をAB InBev で採用してから以前と同じ作業に必要となる時間が短縮しました。さらに重要なのは、製品の質も向上したことです。

 

統合によって正確さを手に入れました。そのため、プランニング サイクルの精度も大幅に向上しました。実行可能な計画であることも大きな要素です。財務計画からは数字の情報があります。それだけではなく、計画と数字を実現するために次に取るべき行動も明確なのです。

 

計画と数字のこれからの進化を見届けたいと思います。当社は、多くのことを成し遂げプロセスが大きく変わりましたが、成長はこれからも続きます。

 

Carlos Nobre です。AB InBev の財務計画と分析の責任者です。Anaplan でプランニングをしています


Two men wearing leather aprons inspecting brewing equipment
Image of dozens of bottles crowded on a conveyor belt